資生堂が「シワを改善する」レチノールで医薬部外品の承認を受けた件

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2017年2月末、資生堂さんが厚生労働省から「しわを改善する」効能効果の承認を、純粋レチノールを有効成分とした新しい製品について承認を受けました。

そのプレスリリースの表題が「有効成分純粋レチノールによるしわを改善する効能効果の承認を日本で初めて取得」です。

たしかにレチノールという成分でのシワの効果の承認は、日本で初めてなんでしょうが、これって少し言葉のマジック的な感じがします。

だって、ついこの間の2017年1月1日にポーラさんが「日本で唯一※1、シワを改善する薬用化粧品(美容液)『リンクルショット メディカル セラム』誕生」とリリースされたばかりでしたもの。

シワに関する承認は2番目なのにね~って感じです。

こうなると、日本で唯一といっていたポーラさんにがっつりかぶせてきた感満載です。

明らかにポーラさんに対抗してるよね!?

ポーラさんはこちらの記事で紹介しましたが、リンクルショットに配合されている医薬部外品有効成分「ニールワン」の開発に15年の歳月を掛けていたそうです。

そしてついに、その成分が医薬部外品として、シワに効能があると認められて2017年1月1日に発売となりました。

2016年秋にプレスリリースで発表され、それからテレビCMで大々的に宣伝されていたことは記憶に新しいです。

世のシワが気になる多くの女性は「使ってみたい!」となったのです。

実際、2017年1月1日発売日は大手デパートなどはお休みでしたが、発売前から問い合わせは殺到、そしてデパートがオープンした2日、3日でバカ売れし、私も大阪の梅田のデパートで、このリンクルショット メディカル セラムの専用に袋をもった女性を見かけました。

ポーラさんは販売するにあたり、売り切れを避けるために十分な数量を生産していたそうですが、1月中にはどこのデパートの売り場でも売り切れが続出したそうです。(現在は改善されてどこででも手に入るようです)

やはり、シワが気になる女性(私も含めて)にはものすごく魅力的で、そりゃ売れるの当たり前でしょうって感じですね。

そして、日本の最大手化粧品会社の資生堂さんがこの自体をそのまま放っておくことはなかったのでしょう。よっぽど悔しかったのでしょうね・・・(生意気にすみません)

とあるところで耳にした話では、資生堂さんはこのポーラさんの承認を受けて、自分達もシワの医薬部外品を手にいれるべく、これまでにあった成分で研究したものを超特急で書類かき集めている、という情報でした。

で、この純粋レチノールでのシワへの効果効能が医薬部外品の承認となったわけなのです。

かなり早かったな~という印象ですが、おそらくすでに研究はされまくっていて書類を作るだけなので早くできたのでしょうね。

お陰でポーラ・オルビスグループの株価はこの発表を受けて、ドーンと下がりました。マーケットっても白いなあ。

あ、でも数日経過して、ポーラ・オルビスグループの株価はすでに1ヶ月前くらいまでに回復していますよ。

純粋レチノールって何!?

レチノールはすでに昔から医薬部外品として認めれた成分で、その効能は抗老化として認められていて、広義ではシワも改善効果があると考えられていました。

実際、皮膚科ではレチノールよりも非常に強い効果のあるトレチノインという医薬品が治療薬として利用されています。

トレチノインは肌の奥にあるコラーゲンなどを作ってくれる線維芽細胞というところに働きかけ、ターンオーバーを強制的に早める作用があり、その作用はとても強く、副作用も強いため、医師の指示の元でしか使えないお薬なのです。

そのトレチノインよりもかなり効果はすくないですが、それでもレチノールも同じように線維芽細胞に働きかけ、ターンオーバーを促進してくれる作用があると考えられ、アンチエイジングに効果があるとして医薬部外品として認められ、今では多くの化粧品に配合されています。

資生堂さんにはこれまでにも、純粋レチノールが配合された、エリクシールのレチノバイタルクリームという商品がありました。

そこでおそらくですが、アンチエイジングというざっくりとした効能ではなく、資生堂さんはあらためて書類を整えて、「シワに効く」ということにスポットをあてた研究結果をまとめて、厚生労働省にこの効果効能を認めさせた、ということになったのではないでしょうか?


画像はhttps://www.shiseidogroup.jp/news/detail.html?n=00000000002135 よりお借りしました

ということはですよ、これからレチノールを配合されている化粧品は承認さえうければ、すべて「シワに効く」とその効能をうたえるようになるので、そういう商品がいっぱい増えてくるのでしょうね。

あ~、だから日本初なのね!と好意的に受け止めておきましょう。

でも、レチノールでそんなに効果をうたって大丈夫なんでしょうか?

レチノールの副作用は大丈夫???

数年前ですが、医薬品メーカーさんから発売されたレチノール配合化粧品が発売中止になったことは記憶に新しいです。(白斑問題よりは報道がかなり少なかったですが・・・)

原因はレチノールで、使用した人の多くに、皮膚の炎症・肌荒れが出たためだったそうです。

レチノールの副作用は以前から有名で、高配合のものは要注意だという認識は多くの人はもっていました。私もぼんやりとレチノールは怖いという意識をもっていましたので、今まで使ったことはありませんでした。

この商品は製薬会社さんの通販専門商品だったそうです。それまでは月数件だったトラブルが、ある時期からトライアルセットを安価で多く販売するようになったのです。そして、皮膚トラブルの被害が月に数百件と激増するようになったのです。

そして最終的にはその商品は販売停止になったのです。

その中には、おそらくお値段が安いから使ってみようという安易な理由で、レチノールの副作用も理解せずに使ってみた人も多かったはすです。

その化粧品はレチノールの配合量が特段多かったわけではなく、ちゃんと基準値内だったそうなのですが、それでも問題をおこす人が多かったのです。

お薬でも化粧品でも同じですが、人によって副作用の出る出ないがあります。
しかし、レチノールはその副作用が多くの人に出やすいという傾向があります。
そいうことは、より多くの人が使い母数が増えた為、副作用がでる人数も必然的に増えた、ということだったのでしょう。

レチノール化粧品はきちんとした知識をもってから使用しましょう

資生堂さんのことですから、今回のこのシワへの効能の商品を、大々的にテレビCMなどで新しい商品として宣伝をされると思います。そして、多くの人がレチノール配合のシワ化粧品を使うことになるのでしょう。

最大手の資生堂さんです。安全性はもちろん確保されていることとは信じていますが、多くの人が使うことによって、製薬会社さんの化粧品のように副作用が多く出る、なんてことが無いように祈ります。

少々生意気な意見ですが、効果効能を謳って販売することは悪くはないと思いますが、資生堂さんにはその点を十分消費者に注意喚起してから販売されてほしいと思います。

医薬部外品だからといって、安心ではないのです。

そして、私達消費者も正しい知識をもって化粧品を使っていかなくてはいけないですね。


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